Touchdown地球ごと

趣味は現実逃避です

「なんで毎年同じ舞台を観に行くの?」って言われる / 『Endless SHOCK 2016』

「今年も行くの?」「毎年行ってるのに?」「そんな同じの何回も見て面白いの?」 って言われる。周りに。 えぇ、毎年行っているのにも関わらず今年も行ってきました。帝国劇場へ。「Endless SHOCK 2016」を観に。

 

もちろんSHOCKのストーリーは知ってます。結末だって知ってる。なんなら台詞だって言えちゃう。 だってもう何回も観てるから。毎年観てるから。

「SHOCK」が始まってから今年で16年目になるようですね。 わたしは初めから観に行っていたわけではないので16年目ではないのですが。 一度大きくストーリは変わりましたが、それでもここ数年はストーリーは変わっていないですよね。 何年経ってもコウイチは階段落ちをするし、何年経ってもライバルとコウイチは衝突するし、何年経ってもライバルの見せ場でセットのレールは引っかかるし、何年経ってもコウイチは亡くなってしまいます。 結末がわかってても観に行くんです。

 

たぶんね、わたしそんなにストーリーは重視してない。 何回も言うけど、だってもう知ってるから。

これは光一座長も言っていることだけど、毎公演、同じものじゃないからこそ、面白いんですよ。 舞台が“ナマモノ”だからこそ面白いんですよね。

たとえば毎年出演者はちょこちょこ変わります。 最近ではライバル役は大体屋良っちか内くんだけど、(そろそろ違う方のライバル役を観てみたい…)ヒロイン役は毎年変わります。

あとはオーナーも変わります。 元々は秋山くんや大倉くんやコウイチより歳下のオーナーだったけれども、コウイチより歳上の植草さんになったり、女性オーナーの森さんや美波里さんだったり。 個人的にはオーナーが変わると舞台の雰囲気も変わるなぁって思います。 秋山くんや大倉くんは若さ故にちょっと頼りないし(笑)、コウイチがトップになってみんなを引っ張ってる感じがしたんだけど、 植草さんや森さん美波里さんになってからは、突っ走っているコウイチをそっと見守ってくれている感じがして。

あとはコウイチの周りの人々も変わりましたよね。コウイチサイドが町田さんや米花さんで、ライバルサイドがふぉ〜ゆ〜だったのに対し、今ではコウイチサイドがふぉ〜ゆ〜だったり。 しかも最近はJr.の若い子たちが増えて、コウイチ歳取ったなぁ…ってしみじみしてしまいます。(失礼)

 

と、演じている人々の変化について書いてみたけど、あとは衣装や曲も変化があったりして。 でもさ、“変えること”ってすごく怖いことだと思う。

比べるレベルが違うとは思うんだけど、たとえばわたしだったらずっとロングヘアーだったのに急にショートヘアーにするのって怖い。 ヘアースタイルを変えることってドキドキわくわくもするんだけど、でも似合わなかったらどうしよう、やっぱりロングのままの方がよかったって思うかもって不安になる。

だから、新しいものに変えることって、きっと良いものにするため、とは言ってもちょっと怖いんじゃないかなって。

だって、変えて良かったって思う人もいれば、変わる前の方が良かったって思う人もいると思うの。 実際わたしも「Why don't you dance with me?」も「Love and Loneliness」も「In the Cemetery」も大好きだったんですよ。 だから変わったときはなんで変えちゃったの?って思ったし、ちょっとショックでした。(SHOCKだけに)

きっとSHOCKという作品が前に進んでいること、次のステップに進んでいることが少し寂しかったのかもしれない。 最初は受け入れられなかったけれど、でも、「Higher」の群舞は超かっこいいって思うし、「Solitary」のTHE堂本光一路線も超クールで痺れるし、「DEAD or ALIVE」は…「In the Cemetery」の方が好きかな(笑)

 

あーでもこれだけ書かせて! 「In the Cemetery」後の楽屋シーン、コウイチがライバルに対して「お前はもうステージに立つな」って言い放つあそこのシーン、 不穏な空気の中他の出演者がジャパネスクに向けて準備を始めたとき、コウイチとライバルだけは楽屋に残るじゃないですか。 あそこでもともとはコウイチがライバルの胸ぐら掴んで台詞言うところだったのに、あそこが歌に変わっちゃったんですよ。 えええ〜〜!?この空気のなか歌うたっちゃうの〜〜!??喧嘩中に歌うたわないでしょ〜!??とミュージカル界においてタブーなことを思ってしまいます(笑) ど、どうなのかな…こう思ってるのわたしだけなんでしょうか…

 

あとは観ている自分自身にも変化があると思う。 初めてSHOCKを観に行ったときは正直なところ「この距離(会場の狭さ)で光一さんを拝めるなんて!」って思ってたし、でも今はそんなに座席を重視していないというか。 と言いつつ、今年はかなり前の方の席だったので嬉しかったんですけど(笑) 2階席は2階席で全体を見回すことが出来るし、前の方は前の方で演者の表情まで観ることが出来るし、舞台って本当にどの座席からでも色んな見方ができて楽しいですよね。 最近は観ながらちょっと涙を流してしまったりして(笑)、前は泣くなんてことはなかったのに…歳かな(笑) 演者さんたちの熱い想いとか魂がすっと胸のなかに入ってくるんですよね。 ドラマとかでは画面を通してるし入ってこないんだけど、これもナマモノだからかなって。

 

 

っとダラダラ書いてしまいましたが、毎公演同じものなんて無いってこと。(無理矢理まとめた) わたしのEndless SHOCK 2016は終わってしまいましたが、まだまだこれからですよね。 カンパニーのみなさん、最後まで頑張ってください。

また来年もあるかはわかりませんが、きっとわたしはなにがあってもずっとコウイチについていきます。 だってそれしかわかんないから!